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Windows VPSの月額表示、実際の請求と合わない理由のイメージ

Windows VPSの月額表示、実際の請求と合わない理由

月額1,239円からのはずが見積もりが合わない。ConoHa for Windows Serverの料金を、リモート接続ライセンスと料金タイプの2か所から公式情報で計算し直す手順をまとめます。

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MT4を24時間動かしたい。Macしか持っていないけどExcelを開きたい。外出先から会社のWindows環境に入りたい。用途は違っても、比較サイトの「月額◯◯円」を並べて予算を立てた人が、申し込み画面で合計額を見て手が止まる場面は共通しています。この記事は、ConoHa for Windows Serverを例に、表示されている月額と実際に毎月払う額がズレる場所を2つに絞って、申し込み前に自分で計算し直す手順をまとめたものです。

月額表示が当てにならなくなる2つの場所

Windows環境のレンタルサーバーは、Linux向けのものと料金の構造が違います。見積もりが狂うのはだいたい次の2か所です。

足し算が合わなくなる場所

  • リモート接続のライセンスがサーバー料金と別建て

    画面を操作する使い方だと、サーバー本体とは別にライセンスの月額が乗ります。ここを含めずに比較すると千円単位でズレます

  • 「◯◯円から」の額は最長契約のとき

    料金表の「◯◯円から」は、いちばん長い契約期間を選んだときの月あたりの額です。3か月契約では別の額になります

逆に言えば、この2つを自分の使い方に当てはめて数字を入れ直せば、申し込み画面の合計と手元の見積もりはほぼ一致します。Officeを使う場合の追加ライセンスや、長期契約の前払い条件は、このあとの節で足します。

リモート接続にライセンスが要るかどうかで額が変わる

ここが最大の分かれ目です。公式サイト(vps.conoha.jp・2026年8月19日確認)では、リモートデスクトップ(RDS)SALについて「サーバー管理」目的以外のリモートデスクトップ接続をするユーザーは、その人数分の契約が必要だと案内されています。月額は1,386円、初期費用は無料、最低利用期間はありません。

判断がややこしいのは「サーバー管理目的」という線引きです。ConoHaはテンプレートごとに必要なライセンスを明示しているので、自分がどれを選ぶかで見分けるのが確実です。

公式サイト(vps.conoha.jp・2026年8月19日確認)のテンプレート一覧より

Windows Server

こんな使い方向け
Windows環境での開発、Hyper-Vの利用、Active Directoryでの社内PC管理
プリインストール
なし
別途必要なライセンス
なし

Windows Server for Remote Desktop

こんな使い方向け
FXの自動売買、短期間の実証実験、いろいろな端末からWindowsを使う
プリインストール
Chrome / Skype / Thunderbird
別途必要なライセンス
リモートデスクトップSAL

Windows Server for Remote Desktop + Office

こんな使い方向け
外出先から社内PCへアクセス、Officeでの資料作成、災害時に備えたリモート環境
プリインストール
Chrome / Skype / Thunderbird / Office 2021・2024
別途必要なライセンス
リモートデスクトップSAL + Office SAL

つまり、MT4のようなアプリを画面で操作する使い方や、ChromeやOfficeを開く使い方は、真ん中か下のテンプレートに当たります。この2つはライセンスが前提なので、サーバー料金だけで見積もると足りません。逆に、開発用のWindows環境やHyper-V、Active Directoryのように管理目的で入る使い方であれば、上の行のままで済みます。

接続の本数には上限がある

リモートデスクトップの同時接続数は1サーバーあたり2接続までです。リモートデスクトップ(RDS)SALを2つ以上契約した場合でも、同時接続の上限は2接続のままだと公式が案内しています。3人以上が同時に入る前提なら、サーバーを分ける設計になります。またライセンス数は随時変更できますが、その月に削除した分を含む契約数で料金が発生します。

Officeを使う場合は、Microsoft Office SAL(2021 Professional Plus)が月額4,312円で、これを使うユーザーの人数分、さらにリモートデスクトップ(RDS)SALと合わせて契約する形になります。Macしか持っていない人がExcelやPowerPointを触るためにWindows環境を借りるケースは、この組み合わせに該当します。

公式サポート(support.conoha.jp・2026年8月19日確認)では、ライセンスは時間課金ではなく月額のみで、契約した時点から月額が発生すると案内されています。サーバーを数日だけ動かして削除しても、その月のライセンス料金はかかります。サーバーを削除してもリモートデスクトップ(RDS)SALとMicrosoft Office SALは残るため、不要になったらライセンス側も削除する必要があります。

使う期間が決まっていないなら時間課金という選び方

もう1つのズレは契約期間です。ConoHaの料金タイプは2種類あり、性格がかなり違います。

まとめトク(長期利用割引)の前提

  • 契約期間は3・6・12・24・36か月から選ぶ

    期間が長いほど月あたりの額が下がる仕組みです

  • 「月額1,239円から」は36か月契約のメモリ1GBの額

    同じメモリ1GBでも3か月契約なら1,368円です(2026年8月19日時点・税込)

  • 利用期間分を一括で前払いする

    月単位での分割払いには対応していないと公式が明記しています

  • 期間中の途中解約はできない

    使わなくなっても契約期間の終わりまで戻せません

時間課金の前提

  • 1時間単位で、削除するまでの分を支払う

    サーバーを削除した時点までの利用時間で課金されます。電源を切っただけでは止まらないと公式サポートが案内しています

  • 1か月使っても月額料金を超える請求は発生しない

    上限が決まっているので、動かしっぱなしにしても青天井にはなりません

  • メモリ1GBは2.8円/時・月額1,392円

    2GBは5.1円/時で2,530円、4GBは10.2円/時で4,939円、8GBは20.3円/時で9,746円です(同時点・税込)

電源を切ってもサーバー料金は止まらない

公式サポートでは、停止(シャットダウン)しても料金は変わらず、稼働・停止にかかわらず契約数で発生すると案内されています。時間課金を止めるにはサーバーの削除が必要です。まとめトクは期間中の途中解約ができないため、期間が読めないうちは時間課金で作り、不要になったら削除する、という順番のほうが戻りやすいです。

3か月契約のまとめトクと時間課金を並べると、メモリ1GBで1,368円と1,392円、8GBで9,614円と9,746円と、差は月に数十円から百数十円です。短期で使うつもりなら、割引率よりも「不要になったらサーバーを削除できるか」を基準に選ぶほうが結果的に損をしにくい構造になっています。長く使うと決まっている場合だけ、36か月の1,239円まで下がる長期契約が効いてきます。

メモリを決めるときの目安

どのプランもSSDは100GBで共通です。変わるのはメモリとCPUのコア数で、メモリ1GBが2コア、2GBが3コア、4GBが4コア、8GBが6コアという構成です(2026年8月19日時点)。必要なメモリは動かすアプリの数と種類で変わるため、期間を決めきれないうちは時間課金で実際の消費を見てから長期契約に移るという順番も取れます。

申し込み前に自分の月額を出す手順

ここまでの材料を、実際の計算に落とすと次の順番になります。

毎月の支払いを見積もる順番

  1. 1

    使い方からテンプレートを1つ選ぶ

    画面を操作するならfor Remote Desktop系、開発やHyper-V、Active Directory用途ならWindows Serverのテンプレートです

  2. 2

    リモート接続する人数を数える

    サーバー管理目的以外で接続する人数分、リモートデスクトップ(RDS)SALが1人あたり月額1,386円で必要になります。同時接続は2本までです

  3. 3

    Officeを使うか決める

    使うなら、その人数分のMicrosoft Office SAL(月額4,312円)をリモートデスクトップ(RDS)SALと合わせて足します

  4. 4

    使う期間が決まっているか確認する

    決まっているならまとめトクの該当期間の額、読めないなら時間課金の月額を使います

  5. 5

    サーバー料金とライセンス料金を合計する

    この合計が毎月の支払いです。ライセンスは月額のみなので、サーバーを短期間だけ動かしてもその月のライセンス料金は発生します。初期費用はサーバーもライセンスも無料と案内されています

たとえば1人でMT4を動かす前提なら、for Remote Desktopのテンプレートにリモートデスクトップ(RDS)SALが1つ。メモリ2GBを時間課金で1か月使うなら、2,530円と1,386円で月におよそ3,900円台という計算になります。サーバー料金の2,530円だけを見て予算を立てていた場合との差が、まさに最初に手が止まる原因です。サーバーを数日だけ動かして削除しても、ライセンスは月額のままなので、短い試用でも1,386円は乗る点に注意してください。

計算の材料はプランや期間で変わるので、最終的な金額は申し込み画面で確定させてください。

料金タイプとライセンスを公式で見る

初期費用無料・本体課金はサーバー削除まで

サーバー料金に最初から含まれているもの

逆に、追加費用の心配をしなくていい部分も整理しておきます。ここを知らずに他社の「込み」プランと比べると、今度は逆方向に見誤ります。

追加料金なしで付いてくるもの

  • Windows Server本体のライセンス

    2016・2019・2022・2025のDatacenter Editionから選べ、サーバー料金に含まれる形で提供されます

  • データ転送量

    課金なし・無制限と案内されています。転送が増えても請求は伸びません

  • 初期費用

    サーバーもリモートデスクトップ(RDS)SALもMicrosoft Office SALも、初期費用は無料です

  • IPアドレスとDNS

    IPv4が1個、IPv6が17個付き、ドメインのレコードを登録して使えるDNS機能も無料で提供されます

  • Hyper-VとAdministrator権限

    Windows Server Hyper-Vが利用でき、Administrator権限が付与されます

ネットワークはインターネット回線が50Gbps共有で100Mbpsの制限があり、プライベートネットワークは1Gbps共有です。大量の帯域を継続して使う設計には向きませんが、リモートデスクトップでの操作やMT4のような通信量の少ない用途であれば、この帯域が問題になる場面は多くありません。

向いている人・向いていない人

メリット

  • +短期間だけ試して、不要ならサーバーを削除して課金を止めたい
  • +MacしかないけれどOfficeやWindows専用アプリを触る必要がある
  • +手元のPCにデータを残さない形でWindows環境を使いたい
  • +Hyper-VやActive Directoryを含むWindows Serverの機能を試したい
  • +転送量を気にせず動かし続けたい

デメリット・注意点

  • -画面を操作する使い方では、サーバー料金にリモート接続のライセンス月額1,386円が上乗せになる
  • -リモートデスクトップの同時接続は1サーバーあたり2本までで、3人以上の同時利用にはサーバーを分ける必要がある
  • -まとめトクは一括前払いで、契約期間中の途中解約ができない
  • -電源オフではサーバー料金が止まらず、ライセンスはサーバー削除後も残る
  • -インターネット回線は50Gbps共有で100Mbpsの制限があり、広帯域を占有する用途には向かない
  • -Windows ServerにSQL Serverを足す構成は作成時にしか選べず、後から追加できない

いちばん大きな判断軸は、リモート接続のライセンスを含めた合計額で見て納得できるかどうかです。ライセンス込みの料金を最初から提示している他社と比べるときは、必ずこの足し算を済ませた後の数字で並べてください。

よくある質問

Qリモートデスクトップ(RDS)SALは必ず契約しないといけませんか

A使い方によります。公式サイトでは「サーバー管理」目的以外のリモートデスクトップ接続をするユーザーは、その人数分の契約が必要だと案内されています。管理目的だけで接続する場合は対象外です。なお接続先のサーバー数には制限がないため、複数台に接続する場合でもライセンスは人数分で数えます(2026年8月19日確認)。

Q何人まで同時に接続できますか

Aリモートデスクトップによる同時接続数は1サーバーあたり2接続までです。リモートデスクトップ(RDS)SALを2つ以上契約した場合でも、同時接続数の上限は2接続のままだと公式が案内しています。

Q月額1,239円で使い始められますか

Aこの額は36か月契約でメモリ1GBを選んだ場合の月あたりの金額で、利用期間分の一括前払いになります。3か月契約では1,368円、時間課金では月額1,392円です。加えて、画面を操作する使い方ではリモートデスクトップ(RDS)SALの月額1,386円が別途必要です(2026年8月19日時点・税込)。

Q契約したあとに使わなくなったら解約できますか

A料金タイプによります。まとめトクは利用期間分を一括で前払いする仕組みで、期間中の途中解約はできないと公式が明記しています。時間課金は、サーバーを削除した時点までの利用時間で課金されます。電源を切っただけでは止まらず、稼働・停止にかかわらず契約数で発生すると公式サポートが案内しています。リモートデスクトップ(RDS)SALなどはサーバー削除では消えないため、不要ならライセンス側も削除してください。

Qシャットダウンすれば時間課金は止まりますか

A止まりません。公式サポート(support.conoha.jp・2026年8月19日確認)では、停止(シャットダウン)しても料金は変わらず、稼働・停止にかかわらず契約数で発生すると案内されています。時間課金を止めるにはサーバーの削除が必要です。ライセンスは時間課金ではなく月額のみで、契約した時点から月額が発生します。

QOfficeはどのバージョンが使えますか

AWindows Server for Remote Desktop + Officeのテンプレートを選ぶと、Office 2021またはOffice 2024がプリインストールされた状態で提供されます。利用にはMicrosoft Office SAL(2021 Professional Plus・月額4,312円)と、リモートデスクトップ(RDS)SALの両方を、使う人数分契約する必要があります。

QあとからSQL Serverを追加できますか

Aできません。Windows Server + SQL Serverの構成はサーバー作成時のみ選択可能で、後からの追加はできないと公式が案内しています。必要な場合は新しくサーバーを作成する形になります。

まとめ

Windows環境のレンタルで見積もりが狂うのは、リモート接続のライセンスが別建てであることと、「◯◯円から」と書かれた額が最長契約のときの金額であることの2点にほぼ集約されます。自分の使い方に当たるテンプレートを1つ選び、接続する人数分のライセンスを足し、期間が読めるかどうかで料金タイプを決める。この順番なら、申し込み画面の合計で驚くことはなくなります。

期間が決まっていないうちは、不要になったら削除できる時間課金で始め、長く使うと決まってから長期契約に移す、という進め方が無難です。料金やプランの内容は変更される場合があるため、申し込み前に公式サイトの最新の案内を基準にしてください。

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